SDGsなどの社会課題を、楽しく考え自分ゴト化できる素晴らしいゲームを、もっとたくさんの方々に知っていただきたい!と企画した【SDGsゲームショー・ファシリの集い】。満員御礼での開催となり、参加者どうしの交流も進むホットな場になりました!
ご参加くださったみなさん、ありがとうございました!!!
はじめに
参加者全員、自己紹介していただきました。行政や公的機関、教育関係、企業、経済団体役員、コンサルティング、まちづくりに携わる方など、多様な属性の方々のご参加でした。
感染症流行の折、当日キャンセルがお二人おられたところへ、「申し込んでなかったけどいいですか?」とお二人が当日飛び入りで来てくださり、予定通りの人数で開催できました!
デモ体験① 2030SDGs
さまざまな価値観や違う目標を持つ人がいる世界で、私たちはどうやってSDGsの壮大なビジョンを実現できるのか? 2030SDGsは、SDGsの17の目標達成のために、現在から2030年までの道のりを体験するゲームです。「なぜSDGsが私たちの世界に必要なのか」そして「それがあることによってどんな変化や可能性があるのか」を体験的に理解する内容です。
この日は、デモ体験として、ゲームの前半7分で終了。
デモ体験後に「今の日本の状況メーターはどれくらい?」ときくと、経済8、環境6、社会5などの声が上がりました。
デモ体験後に「2030SDGs」について、おもしろさややってみたいかどうかなど評価していただいたところ、
SDGsには協調性が重要という部分に気が付ける点では非常に優秀なツール
SDGsの入口としてはいいゲーム
持続可能ってことをわかりやすく説明できていい。一度、納得がいくまでやりきりたい。
それぞれの立場で目標設定が異なり、誰しもにとって豊かな世界を実現するという目標達成が表現できている点が面白い
経営活動全てにおいての縮図といえる内容
などのコメントをいただきました。
デモ体験② ゲット・ザ・ポイント
「小学生から大人まで幅広い年代に伝わるSDGsゲームを」というコンセプトで誕生したボードゲームです。
SDGsの本質を「教わる」のではなく、ゲーム体験の中から参加者自信が「気付く」「つかみとる」ことが出来ます。子どもだけで実施しても、大人だけで実施しても、親子参加で実施しても、とにかく「楽しい」「盛り上がる」、その上で「とても学びが深い」という感想が多く、ゲームとしても教材としても定評があります。
こちらもデモ体験として、前半部分のみで終了。テーブルごとに高得点のポイントゲッターは、プレゼントもゲット!でも、地球が壊滅的な状態になったところで、ゲーム終了でした。
デモ体験後に「ゲット・ザ・ポイント」について、おもしろさややってみたいかどうかなど評価していただいたところ、
破滅と持続の2パターンを即体験可能な点は面白い
何度かやったことがあり、前半と後半で皆さんの思考がガラッと変わるところが楽しい
ゲームが早い(繰り返しできる)
わかりやすい!
様々な選択の中でどの判断が最も有益か考えさせられる内容
などのコメントをいただきました。
デモ体験③ 脱炭素まちづくりPLAY!
CO2排出量半減に向けてまちづくりの推進を疑似体験するロールプレイングゲーム型の未来体験プログラムです。参加者は18種類のプレイヤーの中から1つの役割を演じ、2030年までに自分のCO2排出量、地域全体の排出量の半減に向けて、様々なプロジェクト実施にチャレンジします。
楽しく盛り上がったゲット・ザ・ポイントから一転して、深刻な脱炭素まちづくりです!と始まりました。最初の説明を、みなさん真剣にきいておられます。3つ目のゲーム体験ということで、参加者さんどうしで相談したり交渉したりが活発になってきたようです。通常は4ターン行うところ、1ターンのみで終了し、CO2排出量は5%削減の95%でした。
デモ体験後に「脱炭素まちづくりPLAY!」について、おもしろさややってみたいかどうかなど評価していただいたところ、
その他のゲームとは異なり、個人の寄与度についてもターンごとで全体に見える化される部分は面白かった。データと紐づいている部分もデジタルで良かった。
もっとやってみたい。シリアスだが、だからこそ良き結末を得たい
デジタル化で分かりやすい
考えるよりも行動をすることがゲームを動かす肝
今回は時間内にできる行動が限られたので、数回体験をしたい
脱炭素を意識せずにこのまま生活していった場合の良くない状況が途中の緊迫感のある映像から伝わってきて、とても考えさせるゲームだった。お金と人だけで何でも解決できるわけではなく、まちの人の関心等も脱炭素社会を達成するためには密接に関わることに気付かされるゲームだった。
発見の多い内容
など、高評価のコメントを多くいただいた一方、「複雑」「難しい」「自分の自治体では『ピン』とくる人が少なさそう」という声もありました。
デモ体験④ コミュニティコーピング
人と地域資源をつなげることで「社会的孤立」を解消する協力型ゲームです。高齢化に伴って地域社会で発生する人々の悩みに対して、一人ひとりの本当の悩みを明らかにし、専門家や地域の繋がりを処方することで、地域社会の崩壊を防ぎます。
テーブルごとにゲームの進み具合に差が出たり、早いターン(年度)で地域が破綻してゲームオーバーになる場合もあります。今回のデモ体験は、1つのテーブルが破綻終了した時点で、ゲーム終了とさせていただきました。
デモ体験後に「コミュニティコーピング」について、おもしろさややってみたいかどうかなど評価していただいたところ、
盤面を見ながら全体が破滅しないようにコーピング、処方などを行い、その町を持続可能にするゲームでしたので、ターンを重ねるうちにプレイヤー同士との対話、協力が必須で、最終的に「これが持続可能」ということを体で学べる優秀なツールだと思いました。
わかりやすくて良かった。超々々々絶高齢社会に住んでいる身としては今更感は少し感じますが…
みんなで助け合って運営していくのがいい
繋がって相談し合いながらすすめるという実体験に近い
人との繋がりが薄れてきている社会において、話を聞いて、適切な人物につなげられる人物の大切さが感じられた
時には話を聞くだけで悩みを解決できる場合もあることから、何よりも話を聞くことの重要性を理解できた
このゲームをするだけで参加者は色々と会話ができるので、繋がりを作るのにとてもいいゲーム
ルールは複雑であったが、大変学びが多かった
複雑ですが、現実に近く即戦力になる
身近
などのコメントをいただきました。
5段階評価では、平均値・中央値・最頻値において、コミュニティコーピングが、もっとも高い評価を得ました。
会場前方をさらに半分に分けてAエリアでゲーム中にBエリアの準備を行い、Bエリアでゲーム中にAエリアの準備を行い、参加者みなさんはエリア移動しながら、4つのゲームを体験していただくという忙しい2時間でした!
ゲームショー全体の評価としては、「ゲームの概要を知るためとしては○ ゲームが伝えたい本質を知るためには× 時間の使い方が難しい…」と悩ましいコメントとともに3点評価のお一方以外、満点5点評価をいただきました!
初めての試みでしたが、やってみて良かったです。
ご参加くださったみなさま、大変ありがとうございました!!!
ご協力くださったファシリテーター、運営チームのみなさま、大変大変ありがとうございました!!!
最後に
会場後方は、展示エリアとして、デモ体験できなかったゲームを展示紹介するとともに、1品持ち寄りの楽しいランチ&おやつタイムでした!それぞれ美味しいものを持ってきてくださったのに、不覚にも写真を撮り忘れ無念です。。。
ゲームの効果もあり、参加者さんどうしの交流も進みました!
展示のゲームについては、特に説明などを行わず、説明シートの掲示とゲームセットを並べていただけで、「見る時間がなかった」という方も結構おられましたが、人気投票では、
認知症世界の歩き方
風水害24
SDGs de 地方創生、Sustainable World BOARDGAME
という結果でした。
このイベントの後、早速動き出したプロジェクトもあり楽しみです!
以下に、今回のゲーム一覧を記しますので、ご興味を持たれた方は、お気軽にご連絡ください。
▼2030SDGs
▼脱炭素まちづくり
▼Get The Point
▼コミュニティーコーピング
▼SDGs de 地方創生
▼SDGsボードゲーム
▼CHANGE for THE BLUE
▼風水害24
▼デモポリー
▼認知症世界の歩き方
▼アウトサイドイン
▼X for Biz
▼サンゴクエスト
▼ローカルダイアログ
17のゴール、169のターゲット、232の指標のSDGs。
この全体像を理解して、そこに向けて動く人がもっともっと増える必要があります。
サステナブルみはらでは、SDGsワークショップの出張開催も行っています。
振り返りや問いを変えることで、様々な年齢層、立場の方に応用可能です。
組織のリーダーシップ向上・チームビルディング研修、中学・高校・大学の授業なども承りますので、お気軽にお問い合わせください。
2030年のSDGsゴール達成に向けて歩み出す人が増えますように!!!
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